FARET TACHIKAWA ART

no.109

ヴィト・アコンチ

Vito Acconci

size
1500x3000x600㎜
material
fiberglass reinforced plastic
車止め(ベンチ)bollard (bench)

アコンチは空間の意味をがらりと変えてしまう仕事をする作家ですが、昔はパフォーマンスをすることによって美術というものの見方や常識をかえてきました。やがてパフォーマンスの場の装置に関心が移り、ついに空間自体への変容へと向かったのです。今回は、舗道そのものが車になるという作品をつくりました。それは車社会に対する疑問にもなっているのです。

ヴィト・アコンチ/アメリカ

Vito Acconci/USA

1940 -2017

1940年ニューヨーク生まれ。60年代より、自作の装置の中でパフォーマンスを行う活動を始め、その後ビデオの発達とともに行為を収録し、これを独立した作品として発表するようになる。71年よりニューヨークとパリのソナベント・ギャラリーで発表。これを契機にホイットニー・ビエンナーレや、ニューヨーク近代美術館の企画展など、グループ展に参加。76年のヴェネチア・ビエンナーレ以来、ドグメンタ展等様々な海外の重要な展覧会へ出品を重ね、国際的認知度も高まる。近年、従来パフォーマンスの背景となっていた装置の部分が拡張し、セントルイスのルミエール公園や、アトランタの「柱の庭」など、環境自体が作品となり、観衆がその中に入り込むことで一つの流動的な風景を作り出すような作風となってきている。

日本国内ではファーレ立川作品の他に、渋谷マークシティーのエントランスデザイン(2000年)、市原湖畔美術館の恒久設置作品(2014年)がある。

ARTIST HP

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