FARET TACHIKAWA ART

no.044

レベッカ・ホーン

Rebecca Horn

material
Stainless steel, glass
植栽内オブジェ object in shrubbery

禅庭のためのエネルギー・バロメーター

Energy Barometer for a Zen Garden

ホーンは若い頃からいろいろなパフォーマンスを行ってきました。簡単な機械を使った作品をつくることが多く、それらの変わった動きは文明に対しての鋭い批判となっています。立川では2本の松を植えました。松と金属棒とじょうごが連環し、大地と水と植物を自然のエネルギーが循環するという作品です。それは新しい土地を再生する力のシンボルになっています。

レベッカ・ホーン/ドイツ

Rebecca Horn/Germany

1944 -

1944年フランクフルト郊外のミヒェルシュタットに生まれる。70年代初めに長い病床から立ち直り、人間の感覚を拡張する体に纏う装置を作り、これらを使った小グループのパフォーマンスを始める。この行為を録画することから、76年以降双子や看護婦など象徴的なモチーフで表された、隠された心理的な意味と現実が解け合う、流れのある映画を撮り始める。後に、92年バルセロナのホテル・ペニンシュラの部屋を使った作品≪月の河≫や、ミュンスターの閉鎖された古い塔を使った作品などに代表される、場の持つ特殊性や歴史的背景と象徴的オブジェが、関連性を持ちながら現実の中で展開していく一連のインスタレーションへと変化する。ホーンの作品は自己の記憶に含まれた意味と現実との関係において主題を捉える視点を重視している。

1975年にパリ・ビエンナーレに参加、ドイツ批評家賞を受賞。2009年10月から2010年2月にかけて、東京都現代美術館で日本初の回顧展も開催。 2010年高松宮殿下記念世界文化賞受賞。

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