FARET TACHIKAWA ART

no.089

ジャウマ・プレンサ

Jaume Plensa

size
1440×460×460mm
material
cast iron
車止め bollard

プレンサは鉄そのものの形の上に、鉄による字を彫りつける作品をつくります。彼は詩人のように鉄を通じてうたいます。「ファーレ立川が美しいのは、才能あるアーティストそれぞれが、都市の生きた一部となっていることです。ひとつひとつの作品は、それぞれの変化する織物の上に広がる精神の小さな点であり、観客に対し自らを絶えず開いていく小さな質問者なのです。そこには記念碑も賛辞もありません」

ジャウマ・プレンサ/スペイン

Jaume Plensa/Spain

1955-

1955年バルセロナ生まれ。プレンサの彫刻は、鉄やブロンズ等の素材の存在感、空間におけるフォルムのバランスの美しさ、球や四面体、円柱など簡略化された形態の美しさなどが特徴として挙げられるだろう。このような素材や形態の探求の手法はミニマリズム的だが、他に照明を使ったり、文字や数字などを作品の表面に彫るなど詩的な側面も持つ。哲学者のフレーズなどを彫りこんだ作品は、人間の知の足跡をとどめるだけでなく、死に至る人の浮き世の悲しさや、生命が帰還してゆく広大な宇宙感を漂わせる。ミニマリズムが知的、論理的な形態の探求であったのに対して、プレンサの作品には人間の生命や存在理由を考えさせる哲学的な面が多くある。これは彼の背景にあるカタロニア地方の文化や歴史に多くを負うのではないだろうか。1999年舞台美術界のアカデミー賞と言われるプラハのカドリエンナーレでゴールドメダルを受賞。また、国内外のパブリックアート作品を手掛けており、代表作はシカゴ・ミレニアムパークの「The Crown Fountain」、日本では2010年「瀬戸内国際芸術祭」、2015年「虎ノ門ヒルズ」の作品が有名。

ARTIST HP

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