財団法人立川市地域文化振興財団 インタビュー
■〜二胡と津軽三味線の宴〜 (2005年3月)
アミューオリジナル企画
〜二胡と津軽三味線の宴〜チェン・ミン☆上妻宏光
出演者プロフィール&インタビュー!

Chen Min 中国・蘇州生まれ。上海にて音楽教育家の父と越劇女優の母のもとに育つ。幼い頃より父親から二胡を教わる。上海戯曲学校では二胡を専攻。その後、上海戯曲院オーケストラのメイン奏者として活躍。来日は1991年。93年に共立女子大学に入学し、日本文化を専攻。97年卒業。来日以降、都内でのライブ出演、全国各地での公演など、ジャンルにとらわれず幅広い演奏活動を行う。知的で気品に溢れる人間性と共に指先からこぼれる二胡の音は、確かなテクニックの上に豊かな感受性がプラスされ、常に聴衆を魅了している。
2003年「第17回日本ゴールドディスク大賞」特別賞受賞。
現在、NHK「サタデースポーツ」「サンデースポーツ」、NTV系「おしゃれ関係」のテーマ曲の演奏、「アイエヌジー生命」のCMにも出演中。
1994 「ISSEI MIYAKE(三宅一生)パリ&東京コレクション」に出演。1996 ミュージカル「絆(きずな)」(全国公演)で服部隆之オーケストラと共演。 1998 6月 CDアルバム「Song of the Bird 」(日本クラウン)を発売。1999 12月 CDアルバム「夢上海/チェン・ミン夢幻城爵士団」(自主制作)を発売。1999 12月 石井竜也氏のライブ「ART NUDE」に出演。2000 7月 「石井竜也DRAGAGIAコンサート」ゲスト出演。2000 10月 “サントリーローヤル”のテレビCMにチェロ奏者ヨーヨー・マ氏と出演。2001 6月  東芝EMIより1st アルバム「I wishー我 願ー」を発売。2001 9月  アルバム発売記念コンサート(東京・日経ホール) 2001 9月  世界遺産築城400年記念JALステージスペシャル≪二条城音舞台≫に出演。2001 10月 アルバム発売記念コンサート(大阪・シアター・ドラマシティ) 。2001 12月 「石井竜也コンサートDREAM」ゲスト出演。2002 1月 「NHKスペシャル・アジア古都物語」(全6回・月1回放送)で、冨田勲氏が作曲のテーマソングを演奏。 2002 5月  東芝EMIより2nd アルバム「My Story〜我的故事〜」を発売。 2003 6月  「チャン・ミン二胡 LIVE 2002 “My Story”」を、東京・名古屋・京都・大阪で開催、大好評を得る。7月より全国各地で公演。 2002 9月  NHK-HV立体生中継「日中国交回復30周年記念・桂林天下の絶景を行く」に出演。 2002 12月 「第53回NHK紅白歌合戦」に谷村新司氏と「昴」で共演。 2003 3月  「第17回日本ゴールドディスク大賞」特別賞受賞。 2003 5月  東芝EMIより3rd アルバム「i love 〜我 聞〜」を発売。 2003 6月  「チェン・ミン二胡 LIVE 2003 “i love ”」(演出:石井竜也氏)を東京・大阪・京都・名古屋で開催、大好評を得る。7月より全国40ヶ所で公演する。
上妻宏光 1973年7月27日茨城県に生まれる。6歳より津軽三味線を始め、14歳で「全国津軽三味線競技大会」優勝。「津軽三味線全国大会」にて、95,96年と2年連続優勝するなど、純邦楽の世界で高い評価を受けながらも甘んじる事なく、三味線という伝統楽器の新しい可能性を追求するため、国内外にて数多く他ジャンルとのセッションに参加し、注目を集める。2001年9月、東芝EMIより『AGATSUMA』にてメジャーデビュー。古典曲とオリジナル曲、各5曲ずつ収録した同アルバムは、「第16回日本ゴールドディスク大賞 純邦楽アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞。その注目の中、2002年7月には全曲オリジナル作品によるセカンドアルバム『BEAMS〜AGATSUMAU』をリリースする。同アルバムは2003年1月、全米にてDOMO RECORDSより発売され、同年2月にはニューヨーク、ボストン、コネチカット、ボルチモア4都市5公演によるアメリカ東海岸ツアーを行い、各地にて大成功を収める。2003年3月古典アルバム『Classics〜AGATSUMAV』(ニューヨークの教会にてライブレコーディング)をリリース。2004年1月、4枚目となるアルバム『Beyond』をリリース。同日、自身初となるDVD『AGATSUMA LIFE』もリリース。現在、年間100本近い国内外でのコンサート及びセッション、各メディアへの出演などにより活動のフィールドを広げ、“津軽三味線の伝統と革新”を追求し続けている。海外アーティストとの共演も数多く、Marcus Miller−マーカス・ミラー(B)の日本公演へのゲスト出演をはじめ、Larry Coryell−ラリー・コリエル(G)、Nana Vasconcelos−ナナ・バスコンセロス(Perc)、Serena Jonesーサリナ・ジョーンズ(Vo)、Bobby McFerrin−ボビー・マクファーリン(Vo)、David Benoit−デビット・ベノワ(Key)など、日本の伝統楽器の特徴を生かしながらも、西洋音楽との融合を行った新鮮な独自のアプローチで高い評価を得ている。

アミュー・オリジナル企画ということで、2名のアーティストにお話を伺いました。さて当日はどんなライブになるのか、初共演やプライベートについてなど話していただきました。
※敬称略。C:チェンミン   A:上妻宏光

Q1−今回の企画に向けての意気込みや聴きどころをお聞かせ下さい。

C:コンサートでの共演は初めてです。新しい発見を期待しています。
A:二胡のチェン・ミンさんとは何度かご一緒にした事もあるのですが、今回のようなコンサートは
初めてです。歌う楽器「二胡」と激しくたたく、ビート感あふれる津軽三味線の特徴は聴いていただくと
明らかだと思います。お楽しみに。

Q2−演奏楽器の魅力を教えてください。

C:メロディー楽器の歌うところ、リズム表現の豊かさ。
A:やはりビート感!それと暗く渋い音色でしょうか。

Q3−国内外での珍しい体験(カルチャーショックなど)やインスパイアされた出来事など。

C:上海で観た昆劇(中国江南地方の地方劇。今では世界遺産となっている)の舞台。
まさに芸術の頂点だと思いました。
A:海外の公演や海外アーティストとの共演で気付いたことですが、やはりこの楽器(津軽三味線)の持つ本来のルーツ、
民謡の大切さです。それが出せないと津軽三味線の音を知ってもらえない気がします。その上で自分自身のアプローチ
をしていく事に意味があります。

Q4−今後の活動について

C:日本をはじめ、これからは故郷の中国の方々にも私の音楽を伝えていけたらと思っています。
そしていずれは世界に目を向けていきたいと思います。
A:2005年2月にアルバムの発表を予定しています。その前に1月はヨーロッパ公演がありますが
自分のユニットで行くのはヨーロッパは初めてなので、楽しみにしています。

Q5−多忙なお二人ですが、休日はどんなことをしていますか?

C:大自然の「気」をいただきに行きます。
A:散歩ですかね。

Q6−立川(東京都多摩地域)のイメージ、または立川にまつわるエピソードなどありますか。

C:大学時代はいつも中央線で高尾に通っていました。おなじみの場所です。
特に「中華街」(グランデュオ内)ができてから、何度か両親を連れて行きました。親しみの
ある場所です。
A:毎回多くのお客様に来場いただき感謝しております。けっこう民謡通の方も多い印象が
強いですね。
※上妻さんはH12当財団主催公演「津軽三味線チャンピオン決戦 in 立川」(完売)に出演しています。

Q7−立川のお客様にメッセージをお願いします。

C:私にとって新たなる挑戦の出来るステージですので、その感動を一緒に味わいましょう。
A:ぜひコンサートに来ていただき、生での音を聴いていただきたいです。特に今回は
チェン・ミンさんとの共演ということで、特別な想いが僕としてもありますので・・。


ありがとうございました。