「立川市市民会館はホームグランド」と語る地元国立音楽大学出身の及川浩治。リサイタルでは毎回多くのお客様を豊かな表現力とダイナミックな演奏で魅了しています。その及川浩治が市民会館のリニューアル・オープンのために自らが選曲したピアノ協奏曲の神髄をお届けする一日限りの特別な演奏会です。飯森範親率いる東京交響楽団との渾身の五番勝負（５曲）をぜひお聴きのがしなく!

《プログラム》
ベートーヴェン：ピアノ協奏曲　第５番　変ホ長調　Op.73「皇帝」より　第１楽章
ショパン：ピアノ協奏曲　第１番　ホ短調　Op.11より　第２楽章
リスト：ピアノ協奏曲　第１番　変ホ長調（全曲）
チャイコフスキー：ピアノ協奏曲　第１番　変ロ短調　Op.23より　第１楽章
ラフマニノフ：ピアノ協奏曲　第２番　ハ短調　Op.18より　第２、３楽章
※曲目・曲順は変更になる場合があります。

「この企画の選曲・コンセプトについて今回プログラムを構成するにあたって、コンチェルトの基本形である<急～緩～急>を前半・後半それぞれに配置することにより全体が寄せ集め的になることを緩和しながら、皆様にピアノ協奏曲の代表作をたっぷりお楽しみいただく、というコンセプトで選曲しました。
ベートーヴェンの「皇帝」はまさにピアノ協奏曲の王たる威厳と風格を持った曲です。
ショパンとリストは同時代を生き、特にリストはショパンから多くを吸収し、大変尊敬していました。
巨匠チャイコフスキーは、まだ若きラフマニノフの才能を高く評価し、ラフマニノフもチャイコフスキーから多大な影響を受けました。ベートーヴェンの圧倒的な精神力、ショパンのロマンス、リストの愛と超絶技巧、あの有名な序奏部から始まるチャイコフスキー、そして最高の美しさと最高のドラマをあわせ持つラフマニノフ。
ピアノ協奏曲の醍醐味を、どうぞお楽しみください。」　　　　　　　　ｂｙ及川及川浩治